十枚落ち 大人の初心者

今回はいつもとは違う十枚落ちの指し方を解説する。なにも龍・馬の2枚を使って寄せ切るばかりが十枚落ちではないのである。 勝つための方針 (1)『攻め駒を玉に近づける』(2)『2対1で攻める』(3)『玉を端に追い詰める』 負けないための方針 (4)『歩がぶつ…

十枚落ち 上手の粘り

前回の記事で、入門書『中原の将棋を始める人のために』に載っている棋譜に対して「上手が最善の粘りをしていない」と書いた。解説の誤りを指摘するための論拠として用いながら「最善の粘り」を示さないのは不誠実なので、今回は十枚落ちにおける「上手の粘…

「駒落ち定跡」の説明には注意が必要

今回は少し視点を変えて記事を書いてみたい。 このブログでは、いわゆる「駒落ち定跡」を使わずに、駒落ちを解説することを目標としている。「駒落ち定跡」は、初心者が学びの題材とするぶんには大変有益であるが、教える側が「駒落ち定跡」に頼りきりになる…

十枚落ち 再考

十枚落ちの棋譜を複数見ていくうちに、いろいろと新たな発見があった。文章化し、まとめておく。

十枚落ち検討 3連戦3局目

前前回、前回の続き。十枚落ち3局連続の3局目。 勝つための方針 (1)『攻め駒を玉に近づける』(2)『2対1で攻める』(3)『玉を端に追い詰める』 負けないための方針 (4)『歩がぶつかったら取る』(5)『金銀で守る』 開始日時:2017/05/21 15:01:25手合割:十…

十枚落ち検討 3連戦2局目

前回の続き。十枚落ち3局連続の2局目。 勝つための方針 (1)『攻め駒を玉に近づける』(2)『2対1で攻める』(3)『玉を端に追い詰める』 負けないための方針 (4)『歩がぶつかったら取る』(5)『金銀で守る』 開始日時:2017/05/21 14:55:37手合割:十枚落ち下…

十枚落ち検討 3連戦1局目

今回から3つの記事にわたって、同じ相手と3連戦で行なった指導対局の棋譜を分析する。3局とも十枚落ちである。 勝つための方針 (1)『攻め駒を玉に近づける』(2)『2対1で攻める』(3)『玉を端に追い詰める』 負けないための方針 (4)『歩がぶつかったら取…

十枚落ち 方針を使った棋譜検討

十枚落ちの『方針』に若干の変更を加えた。新版は下記の通りである。 勝つための方針(1)『攻め駒を玉に近づける』(2)『2対1で攻める』(3)『玉を端に追い詰める』 負けないための方針(4)『歩がぶつかったら取る』(5)『金銀で守る』 『歩がぶつかったら取る…

十枚落ち 敗因を考える

十枚落ちを勝つためには『4つの方針』に沿って指せばよいと、前回の記事で説明した。今回は下手負けの実戦譜を『4つの方針』の観点から検討してみる。 手合割:十枚落ち △4二玉 ▲3八飛 △4四歩 ▲3六歩 △5四歩 ▲3五歩△4三玉(1図)▲7八飛 △6四歩 ▲…

十枚落ち 4つの方針

十枚落ちの「勝ち方」を説明するための理論が固まった。カギは『4つの方針』だ。 (1)『攻め駒を玉に近づける』(2)『2対1で攻める』(3)『玉を追う方向を決める』(4)『金銀で守る』 この4つに沿って指し進めれば十枚落ちは勝てる。実戦譜を見ながら解説し…

十枚落ち実戦 得意・不得意の違い

前回は十枚落ちの実戦譜から、下手の弱点がどこにあるのか検討した。見つかった弱点は「体当たりが苦手」というものだったが、はたしてこれは特筆すべきなことなのだろうか。仮に、どんな初心者も多かれ少なかれ「体当たり」が苦手なのだとすれば「体当たり…

十枚落ち実戦 弱点を発見する

駒落ち将棋を指導の一手段として用いるならば、将棋の内容から指導すべき個所を見つけ出さなければならない。十枚落ちの棋譜から、下手の「弱点」をさぐってみよう。 手合割:十枚落ち下手:Y君上手:私△4二玉 ▲7六歩 △5四歩 ▲2六歩 △6四歩 ▲2五歩△3…

六枚落ち実戦 万全の状態から仕掛ける

ずいぶんと久しぶりの更新。更新する気はあるのだが、いざ記事にするとなると文章をまとめるのに苦労していた。今回は粕屋町将棋会でおこなった六枚落ちの棋譜を解説する。 手合割:六枚落ち下手:K君上手:私△3二金 ▲7六歩 △7二金 ▲4八銀 △2二銀 ▲6…

意外と難しい六枚落ち5

解説は省略して5局。序盤の指し手の一部にココセ機能を使っている。

意外と難しい六枚落ち4

コメントを頂いたので、それに回答する意味で六枚落ち練習。 手合割:六枚落ち下手:私上手:激指<全戦型> 七段+△3二金 ▲7六歩 △7二金 ▲2六歩 △5二玉 ▲2五歩△2二銀 ▲1六歩 △7四歩 ▲1五歩 △7三金 ▲1七香△6四歩 ▲1八飛(1図)△6三玉 ▲1四歩 …

意外と難しい六枚落ち3

激指相手に六枚落ち。今回は2局。

意外と難しい六枚落ち2

引き続き、激指を相手に六枚落ち。今回も3局。

意外と難しい六枚落ち

考えれば考えるほど、つくづく駒落ちは難しいと感じる。ふと思い立って激指相手に六枚落ちを指してみたら、さっそく2連敗してしまった。これは反省しなければならない。

一時中断 目次風まとめ

講座の続きがなかなか書けない。忙しくて時間が取れないのに加えて、このところ自分の中で将棋に対する考え方もかなり変化していて、これまで考えていた講座の方針に確信が持てなくなっている。このまま続きを書くのは難しそうだ。ひとまず当初予定していた…

012:飛車角将棋

飛車角将棋 これまでの講座では、馬・龍の2枚の大駒を最大限に活かせば上手玉を寄せ切れるということを説明してきました。しかし将棋では本来、駒は成っていない状態から始まります。「馬」「龍」をそれぞれ「角」「飛車」に戻した「飛車角将棋」に挑戦しま…

011:馬龍将棋の裏ワザ

馬龍将棋では上手の駒が1枚しか存在しません。同じ状況が平手の将棋で発生することは、まずありえないと言って良いでしょう。この特殊な状況を下手が「悪用」すると、裏ワザのような勝ち方ができてしまいます。 手合割:その他 上手の持駒:なし 9 8 7 …

010:「体当たり」不使用による失敗

「体当たり」を知らない場合 「体当たり」はそれなりに高度な技術です。もし「体当たり」を知らずに2枚馬龍将棋に挑むとどうなるでしょうか。 手合割:その他 上手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1+---------------------------+| ・ ・ ・ ・ ・ …

009:「体当たり」の練習方法

「体当たり」は、人によって難易度の感じ方に差があるようです。教わってすぐできるようになる人がいる一方で、理解するのに時間がかかる人もいます。今回は「体当たり」の練習方法を紹介します。 1図で「体当たり」ができるマス目を探しましょう。「おはじ…

008:2枚馬龍将棋の実戦

2枚馬龍将棋の実戦を見ていきます。 「攻め駒を玉に近づける」 「全ての駒を使う」 「玉を端へ追い詰める」 「龍でバリアを張る」 「体当たりで押し込む」 5つの方針を守って指し進めましょう。 手合割:その他 上手の持駒:なし9 8 7 6 5 4 3 2 …

007:2枚馬龍将棋 体当たり

2枚馬龍将棋 5つの方針 3枚馬龍将棋を安定して勝ち切れるようになったら、攻め駒をもう1枚減らしましょう。2枚馬龍将棋です。攻め駒は馬と龍が1枚ずつのみとなります。これは玉を詰ますことができる最小限ギリギリの戦力です。攻め駒が4枚→3枚に減っ…

006:馬龍将棋 必勝法

これまで大駒4枚、3枚を使う馬龍将棋を解説してきました。しかし実は「バリア」の考え方を「悪用」することで、ものすごく簡単な必勝法ができてしまうのです。 手合割:その他 上手の持駒:なし9 8 7 6 5 4 3 2 1+---------------------------+| …

005:バリアを活かす指し方

3枚馬龍将棋 実戦 3枚馬龍将棋の実戦を解説します。 「攻め駒を玉に近づける」 「全ての駒を使う」 「玉を端へ追い詰める」 「龍でバリアを張る」 この4つの方針に沿って指し進めていきます。追加項目の「龍でバリアを張る」を意識しながら指しましょう。…

004:3枚馬龍将棋 利きのバリア

3枚馬龍将棋 4つの方針 「寄せる」という感覚をある程度理解したら、駒を1枚減らしてみましょう。3枚馬龍将棋です。馬が1枚減った分だけ玉を捕まえるのが難しくなり、より精度の高い攻めが求められます。そこで「方針」を1つ増やしてみましょう。 ・「…

003:利きで制圧する

本当にうまくいく? 前回の棋譜では「3つの方針」に従って指し手を決めていけば、上手玉を詰ますことができると説明しました。しかし、そう簡単に勝てるのかと、疑問に感じた人もいるでしょう。上手は下手の狙いを看破したうえで玉を逃がそうとします。下手…

002:馬龍将棋の指し方 3つの方針

3つの方針 馬龍将棋を攻略するのに必要なコツは、つぎの「3つの方針」で表現することができます。 「攻め駒を玉に近づける」 「すべての駒を使う」 「玉を端へ追い詰める」 この3つの方針に沿って指し手を決めていけば、上手玉を詰まして勝つことができる…

001:馬龍将棋のルール

馬龍将棋のルール 下手は8八馬・8九馬・2八龍・2九龍の4枚、上手は5四玉の1枚を初期配置する。 上手が初手を指す。 上手の玉を取る、または詰ませば下手の勝ち。 下手の駒をどれか1枚でも「タダで」取れば、上手の勝ち。 それ以外は本将棋のルールと…

000:はじめに

裸玉より簡単な駒落ち 当ブログでは「裸玉よりも簡単な駒落ち」を題材とする、入門者向けの将棋講座を行います。「裸玉より簡単な駒落ち」とは一体何なのか。これです。 名付けて「馬龍将棋」。筆者オリジナルの駒落ち、と言うより指導対局を行うためのハン…