007:2枚馬龍将棋 体当たり
2枚馬龍将棋 5つの方針
3枚馬龍将棋を安定して勝ち切れるようになったら、攻め駒をもう1枚減らしましょう。
2枚馬龍将棋です。
攻め駒は馬と龍が1枚ずつのみとなります。
これは玉を詰ますことができる最小限ギリギリの戦力です。
攻め駒が4枚→3枚に減ったときよりも、さらに大きく難易度が上がっています。
心して挑みましょう。
2枚馬龍将棋攻略の方針は5つです。
- 「攻め駒を玉に近づける」
- 「全ての駒を使う」
- 「玉を端へ追い詰める」
- 「龍でバリアを張る」
- 「体当たりで押し込む」 ←New!
攻め駒が減ったことで、玉を追い詰めるのに必要な「面の攻撃」が難しくなりました。
攻撃力を補うために新しい技術「体当たり」を覚えましょう。
体当たり
「体当たり」も「バリア」と同じく筆者の造語です。
説明のために、まず王手を2種類に分類します。
「接触王手」と「非接触王手」です。
左側2つのように、玉に隣り合ったマス目から仕掛ける王手を「接触王手」。
右側2つのように、玉から離れたマス目から仕掛ける王手を「非接触王手」とします。
両者を比べると、接触王手の方が玉に近い分だけ、玉の逃げ場所を塞ぐ力が強くなります。
しかし1図左側のように、駒1枚で接触王手を仕掛けたとしても、△同玉と王手をかけた駒自体を取られてしまいます。
これでは意味がありません。
そこで「体当たり」を使います。
1図から▲5五馬と王手をかけて2図。
この▲5五馬は「接触王手」であり、なおかつ「玉に取られない王手」でもあります。
仮に△同玉と馬を取ってきたとしても、▲同龍と玉を取り返せば先手の勝ちとなるからです。
これが「体当たり」です。
次回は2枚馬龍将棋の実戦を通して、体当たりがどのような役割を持っているのか説明します。