意外と難しい六枚落ち
考えれば考えるほど、つくづく駒落ちは難しいと感じる。
ふと思い立って激指相手に六枚落ちを指してみたら、さっそく2連敗してしまった。
これは反省しなければならない。
使用ソフト:激指デラックス 名人戦道場 Version 1.01
手合割:六枚落ち
下手:私
上手:激指<全戦型> 七段+
△3二金 ▲7六歩 △7二金 ▲2六歩 △6二玉 ▲2五歩
△2二銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8二銀 ▲2八飛
△7四歩 ▲6八銀 △7三銀 ▲7八金 △8四歩 ▲6九玉
△6四銀 ▲7七銀 △6一玉 ▲4八銀 △5二玉 ▲5八金
△7五歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲7六歩 △6四銀 ▲6六歩
△5四歩 ▲5六歩 △5五歩 ▲5七銀 △4一玉 ▲6七金右
△6二金 ▲4六歩 △8五歩 ▲5五歩 △同 銀 ▲5六歩
△4四銀 ▲7九角 △5五歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲5六歩
△4四銀 ▲6八角 △6四歩 ▲7九玉 △5二金 ▲8八玉
△4二金右 ▲3六歩 △3四歩 ▲7五歩(1図)
△5二金 ▲7六銀
△9四歩 ▲8五銀 △3五歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲7四歩
△6三金 ▲5五歩 △2七歩 ▲同 飛 △2六歩 ▲2八飛
△3六歩(2図)
▲5六銀 △3三銀 ▲5四歩 △4二金 ▲5五銀
△3二玉 ▲4五歩 △3四銀 ▲4四歩 △同 歩 ▲8六角
△8四歩 ▲7六銀 △7四金 ▲7五歩 △8五歩 ▲6八角
△7三金 ▲2五歩 △3七歩成 ▲同 桂 △3六歩 ▲3八歩
△6三金 ▲5六金 △7四歩 ▲同 歩 △8六歩 ▲同 角
△7四金 ▲7五歩 △8五歩 ▲7七角 △3七歩成 ▲同 歩
△8四桂 ▲7四歩 △7六桂 ▲9八玉 △2五銀 ▲7五金
△8八銀 ▲同 金 △同桂成 ▲同 玉 △6七金 ▲5九角
△5七歩 ▲6四金 △5八歩成 ▲5三歩成 △3三金 ▲7七角
△2三玉 ▲4六銀 △同 銀 ▲同 金 △7七金 ▲同 玉
△6八角 ▲7六玉 △4六角成
まで135手で上手の勝ち
1局目
とりあえず矢倉には囲っておく。
あとはと金攻めすれば楽勝、と安易な考えで▲7五歩と突いたのだが――
どうしてこうなった。
どうも駒落ちには「駒落ちならではの錯覚」と言うべきものが存在するようで、平手と比べて金銀の進出を過小評価しがちなのだ。
危機感が足りないと、このように大駒を押さえ込まれて「あれっ?」と言うことになる。
この後も無為な手を指し続けて負け。
1図では▲4八銀と引き、右辺で圧力負けしないように指すべきだった。
あるいは2図からでも▲3七歩△同歩成▲同桂△3六歩▲4五桂のように捌けばいくらかましだっただろう。
手合割:六枚落ち
下手:私
上手:激指<全戦型> 七段+
△3二金 ▲7六歩 △7二金 ▲2六歩 △6二玉 ▲2五歩
△2二銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △7四歩 ▲同 飛
△2三銀 ▲3八金 △8二銀 ▲7五飛 △3四銀 ▲1五飛
△2二金 ▲1六飛 △2五銀 ▲5六飛 △7三銀(3図)
▲4八銀
△3二金 ▲1六歩 △2四歩 ▲1五歩 △6四銀 ▲6六歩
△5二玉 ▲1四歩 △同 歩 ▲1二歩 △8四歩 ▲1一歩成
△8五歩 ▲7八金 △4四歩 ▲1二と △2三金 ▲6五歩
△同 銀 ▲5五飛 △6四歩 ▲6六歩 △7四銀 ▲7五歩
△6三銀 ▲5六飛 △4三玉 ▲6五歩 △同 歩 ▲9六飛
△8三金 ▲4六歩 △9四歩 ▲4七銀 △6四銀 ▲5六銀
△3四金 ▲7七桂 △7五銀 ▲6五銀 △8六歩(4図)
まで65手で上手の勝ち
2局目
もっと安直に横歩を取ってみた。
しかし飛車を定位置の2六に帰らせてもらえず、銀で圧力をかけられて窮屈な感じ。
そして捕まる。
▲8六同歩としてもすぐに飛車を取られるわけではないが、△7六歩で戦意喪失である。
▲7六歩には△8四金▲7五歩△9五金。
上手は駒の数が少ないために、金銀の展開が平手よりも速くなる。
その分だけ歩越し飛車は金銀の圧力を受けやすく、危険なのだ。
手合割:六枚落ち
下手:私
上手:激指<全戦型> 七段+
△3二金 ▲7六歩 △7二金 ▲2六歩 △5二玉 ▲2五歩
△2二銀 ▲2四歩 △同 歩 ▲同 飛 △8二銀 ▲2八飛
△7四歩 ▲6八銀 △7三銀 ▲7八金 △8四歩 ▲4八銀
△6四銀 ▲7七銀 △7五歩 ▲同 歩 △同 銀 ▲7六歩
△6四銀 ▲6九玉 △8三金 ▲5八金 △7四金 ▲6六歩
△8五歩 ▲6七金右 △8六歩 ▲同 銀 △7五歩 ▲同 歩
△同 銀 ▲同 銀 △同 金 ▲7六歩 △7四金 ▲5六歩
△6四歩 ▲5七銀 △2七歩 ▲同 飛 △3八銀 ▲2八飛
△4七銀成 ▲2一銀 △3一金 ▲1二銀成 △2三歩 ▲2四歩
△5七成銀 ▲同 金 △2四歩 ▲2三歩 △同 銀 ▲1三成銀
△3四銀 ▲2四飛 △4四歩 ▲7七角 △7五歩 ▲同 歩
△7六歩 ▲5九角 △7五金 ▲7三歩 △6五歩 ▲同 歩
△6六銀 ▲同 金 △同 金 ▲6四歩 △8八歩 ▲6三銀
△4二玉 ▲4三歩 △同 銀 ▲2二成銀 △4一金 ▲4五歩(5図)
△6八歩 ▲5八玉 △5七金打 ▲4九玉 △6九歩成 ▲9五角
△6二歩 ▲同銀成 △5九と ▲3八玉
まで94手で下手の勝ち
3局目
さすがに3連敗はしたくないので、ちょっとだけ本気を出した。
▲4五歩がそれ。
下手玉は△8九歩成~△5七金の2手で詰めろがかかる。
対して上手玉は▲4四歩と取り込んだ手が詰めろだ。
よってこれで速度勝ちである。
仮に△8九歩成▲4四歩△3四銀なら▲4三銀△同銀▲同歩成△同玉▲4四歩△4二玉▲4三銀△5一玉▲7二歩成で必至、自玉に詰みはない。
勝ちはしたものの、駒落ち下手の勝ち方としてはあまり良い見本とは言えないだろう。
駒落ちの「勝ち方」についてもう少し考えてみたい。