上達過程 その2.2 飛躍編
前回の続き。
9局目
終了日時:2018/02/18 14:22:56
手合割:その他
上手の持駒:なし
9 8 7 6 5 4 3 2 1
+---------------------------+
| ・ ・ ・ ・v玉v金 ・ ・ ・|一
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二
|v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩|三
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|四
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|五
| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|六
| 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩 歩|七
| ・ 角 ・ ・ ・ ・ ・ 飛 ・|八
| 香 桂 銀 金 玉 金 銀 桂 香|九
+---------------------------+
下手の持駒:なし
上手番△3二金 ▲7六歩 △6二玉 ▲6六角 △5四歩 ▲9三角成
△4四歩 ▲8三馬 △4三金 ▲7八飛 △5三金 ▲7五歩
△6四金 ▲9六歩 △5五歩 ▲3八金 △1四歩 ▲4八銀
△3四歩 ▲9七桂 △4五歩 ▲8五桂 △1五歩 ▲7四歩
△同 歩 ▲7三桂成 △5三玉(1図)
▲7二馬 △7五歩 ▲6三成桂
△同 金 ▲7五飛 △6四玉 ▲9五飛 △2四歩 ▲9四飛
△7四金 ▲8二馬 △7五玉 ▲8三馬 △7三歩 ▲9三馬
△6五玉 ▲9五飛 △6四玉 ▲7八金 △5四玉 ▲7五歩
△6四金 ▲8三馬 △2五歩 ▲9四飛 △6三玉 ▲9三飛成
△7五金 ▲7三馬 △5四玉 ▲8四龍 △7四歩 ▲7六歩
△9二桂 ▲7二馬 △6五玉 ▲9四龍 △7六玉 ▲5四馬
△6五歩 ▲6八銀 △8五金 ▲7七銀 △7五玉 ▲5三馬
まで72手で下手の勝ち
▲6三成桂は手痛い錯覚だったが、そこからの立て直しは見事で、着実に地力をつけつつあることがわかる。
1図から▲7二馬に代えて▲7四成桂と「引く」のが好手で、この手さえ覚えれば九枚落ちは卒業させて良いだろう。
10局目
開始日時:2018/03/18 16:37:21
終了日時:2018/03/18 16:41:47
手合割:八枚落ち△3二金 ▲7六歩 △7二金 ▲7五歩 △6二玉 ▲7八銀
△6四歩 ▲7七銀 △4四歩 ▲8六銀 △4三金 ▲5六歩
△5四歩 ▲7九角 △6五歩 ▲1三角成 △5三玉 ▲2三馬
△5五歩 ▲同 歩 △6四玉 ▲3二馬 △5三金 ▲5八飛
△6三金上 ▲4八銀 △7四歩 ▲同 歩 △同 金 ▲5四歩
△6三金 ▲4二馬 △7三玉 ▲5三歩成 △6四金寄 ▲6三と
△同 金 ▲5二飛成 △2八歩 ▲7五銀 △6二金 ▲6四馬
△7二玉 ▲7三金 △7一玉 ▲6二龍 △8一玉 ▲8二金
まで48手で下手の勝ち
9局目から1ヶ月後。
なんと一発で八枚落ちをクリア。
勝ち方も完璧で、なにひとつ修正すべき手が無い。
手合わせした感触から、七枚落ちも一発合格がありうると判断。
一つ跳ばしで六枚落ちを行なうことにした。
11局目
開始日時:2018/03/18 16:42:33
終了日時:2018/03/18 16:54:55
手合割:六枚落ち△4二玉 ▲7六歩 △7二金 ▲7八銀 △6二銀 ▲7七銀
△5四歩 ▲6六銀 △5三銀 ▲5六歩 △5二金 ▲4八銀
△4四歩 ▲5七銀上 △4三金 ▲4六銀 △8四歩 ▲5八飛
△6四歩 ▲7五銀 △8三金 ▲5五歩 △同 歩 ▲同 銀(2図)
△5四歩 ▲6四銀右 △同 銀 ▲同 銀 △7四金 ▲6三銀成
△6五金 ▲7七桂 △7六金 ▲6五桂 △7七銀 ▲5三銀
△3二玉 ▲7九角 △2二玉 ▲5二銀不成△4二金 ▲5四飛
△6七金 ▲5三桂成 △6八歩 ▲同 金 △同銀成 ▲同 角
△同 金 ▲同 玉 △7六角 ▲4二成桂 △同 銀 ▲4一銀成
△6七金 ▲5九玉 △5四角 ▲4二成銀 △1四歩 ▲3一銀
△1三玉 ▲2二銀打 △2四玉 ▲2六金 △7九飛(3図)
▲4八玉
△5六桂 ▲3九玉 △4九飛成 ▲2八玉 △3八金
まで71手で上手の勝ち
強い。
特に▲7五銀~▲5五歩△同歩▲同銀(2図)△5四歩▲6四銀右には驚かされた。
上手を持つときの私は多少読みが大雑把になるとはいえ、この攻め筋はまったく見えていなかった。
繰り出した二枚銀をきっちり捌いて使い切る、本筋の攻めと言える。
仕掛ける前に▲9六歩や2八に玉を囲うなどの手が入っていれば、下手の快勝譜となっていた可能性も高い。
本譜も△7九飛(3図)に▲6九歩と合駒すれば、下手玉は詰まず、勝ち目のある局面だった。
もっとも上手にも△7五飛成と粘る手があるので、そう簡単ではないだろうが。
▲4八玉と逃げてからは△5六桂以下詰み筋に入った。
△3八金までで棋譜が終わっているのは、M・H君自身が即詰みを理解して「投了」したため。
今回は上手の腕力に物を言わせてねじ伏せたが、多分次の対局ではもう六枚落ちを突破するだろう。
まったく驚くべき上達ぶりである。