八枚落ち 方針 002:3対2で攻める

八枚落ちの『方針』を一つずつ確認していこう。

八枚落ちの方針

  • 『3対2で攻める』
  • 『金より安い駒で攻める』
  • 『玉より先に金を狙う』
  • 『成小駒は斜め上から押さえるように使う』
『3対2で攻める』

金2枚が追加されたことで生じる第一の変化は、守り駒の増加だ。

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1図から▲3四歩△同歩▲同飛△3三歩に▲同角成は△同金(2図)で失敗。
△3三歩の時点で、3三の利きの数は攻め駒2枚(飛、角)vs守り駒2枚(玉、金)なので突破できない。

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もう1枚攻め駒を追加して『3対2』にすれば突破できる。
一例として銀を追加したのが3図。
3図からは▲3四歩△同歩▲同銀△3三歩に▲同銀成(4図)△同金▲同角成で下手成功だ。
十枚落ちで学んだ『2対1』の延長として自然に理解できるだろう。

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なお5図のような『4対3』の構図も考えられるが、一度に扱う駒の数が増えると、その分適切に連動させて攻める難易度も上がる。
例えば5図から△2四歩とされた時に正しく対応できるだろうか?(一例は▲3三桂成△同金右▲3四歩で下手成功。)
『4対3』の攻めを使いこなせるならば問題無いが、難しければ▲6六角~▲9三角成のように、守りの手が回っていない別方面から攻める手法もある。

基本的に八枚落ちでは『3対2』までが扱えれば十分。
『4対3』の攻めまで練習範囲を広げるかは任意である。