駒落ち実戦

九枚落ち 攻めあぐねる下手

九枚落ちの実戦を見ていく。下手は以前の記事で扱った棋譜と同じ少年である。 手合割:その他上手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1+---------------------------+| ・ ・ ・ ・v玉v金 ・ ・ ・|一| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二|v歩v歩v歩v歩v歩v…

九枚落ち 棒銀

粕屋町将棋会の見学に来たY君との将棋を見ていく。Y君は小学6年生で、この日まで将棋経験は独学のみだったようだ。まずは実力を測る意味で十枚落ちを行なった。その棋譜が↓である。 手合割:十枚落ち △4二玉 ▲7六歩 △5四歩 ▲6六角 △6四歩 ▲9三角成△…

十枚落ち 攻めの効率を意識する

多くの初心者を教えるうちに『方針』の教え方が定まってきた。最近は次のような形で説明している。 3つの方針 『龍と馬を作る』 『攻め駒を玉に近づける』 『2対1で攻める』 やや高度な方針 『玉を端に追い詰める』 『駒損しない』 『と金を作らせない』 …

九枚落ち 攻めの効率

九枚落ちの実戦を見ていこう。 手合割:その他 上手の持駒:なし 9 8 7 6 5 4 3 2 1+---------------------------+| ・ ・ ・ ・v玉v金 ・ ・ ・|一| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|二|v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩v歩|三| ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・|…

十枚落ち検討 3連戦3局目

前前回、前回の続き。十枚落ち3局連続の3局目。 勝つための方針 (1)『攻め駒を玉に近づける』(2)『2対1で攻める』(3)『玉を端に追い詰める』 負けないための方針 (4)『歩がぶつかったら取る』(5)『金銀で守る』 開始日時:2017/05/21 15:01:25手合割:十…

十枚落ち検討 3連戦2局目

前回の続き。十枚落ち3局連続の2局目。 勝つための方針 (1)『攻め駒を玉に近づける』(2)『2対1で攻める』(3)『玉を端に追い詰める』 負けないための方針 (4)『歩がぶつかったら取る』(5)『金銀で守る』 開始日時:2017/05/21 14:55:37手合割:十枚落ち下…

十枚落ち検討 3連戦1局目

今回から3つの記事にわたって、同じ相手と3連戦で行なった指導対局の棋譜を分析する。3局とも十枚落ちである。 勝つための方針 (1)『攻め駒を玉に近づける』(2)『2対1で攻める』(3)『玉を端に追い詰める』 負けないための方針 (4)『歩がぶつかったら取…

十枚落ち 方針を使った棋譜検討

十枚落ちの『方針』に若干の変更を加えた。新版は下記の通りである。 勝つための方針(1)『攻め駒を玉に近づける』(2)『2対1で攻める』(3)『玉を端に追い詰める』 負けないための方針(4)『歩がぶつかったら取る』(5)『金銀で守る』 『歩がぶつかったら取る…

十枚落ち 敗因を考える

十枚落ちを勝つためには『4つの方針』に沿って指せばよいと、前回の記事で説明した。今回は下手負けの実戦譜を『4つの方針』の観点から検討してみる。 手合割:十枚落ち △4二玉 ▲3八飛 △4四歩 ▲3六歩 △5四歩 ▲3五歩△4三玉(1図)▲7八飛 △6四歩 ▲…

十枚落ち 4つの方針

十枚落ちの「勝ち方」を説明するための理論が固まった。カギは『4つの方針』だ。 (1)『攻め駒を玉に近づける』(2)『2対1で攻める』(3)『玉を追う方向を決める』(4)『金銀で守る』 この4つに沿って指し進めれば十枚落ちは勝てる。実戦譜を見ながら解説し…

十枚落ち実戦 得意・不得意の違い

前回は十枚落ちの実戦譜から、下手の弱点がどこにあるのか検討した。見つかった弱点は「体当たりが苦手」というものだったが、はたしてこれは特筆すべきなことなのだろうか。仮に、どんな初心者も多かれ少なかれ「体当たり」が苦手なのだとすれば「体当たり…

十枚落ち実戦 弱点を発見する

駒落ち将棋を指導の一手段として用いるならば、将棋の内容から指導すべき個所を見つけ出さなければならない。十枚落ちの棋譜から、下手の「弱点」をさぐってみよう。 手合割:十枚落ち下手:Y君上手:私△4二玉 ▲7六歩 △5四歩 ▲2六歩 △6四歩 ▲2五歩△3…

六枚落ち実戦 万全の状態から仕掛ける

ずいぶんと久しぶりの更新。更新する気はあるのだが、いざ記事にするとなると文章をまとめるのに苦労していた。今回は粕屋町将棋会でおこなった六枚落ちの棋譜を解説する。 手合割:六枚落ち下手:K君上手:私△3二金 ▲7六歩 △7二金 ▲4八銀 △2二銀 ▲6…